久し振りに、N響定期演奏会に行って来ました。


     指揮はN響音楽監督でもある、ウラディーミル・アシュケナージさん。



     曲目は、



     武満徹 / 鳥は星形の庭に降りる


    バルトーク / ピアノ協奏曲第3番


    ラヴェル / 「ダフニスとクロエ」組曲 第1番・第2番



     個人的に、大変ツボにジャストミートな選曲でした。
        (にやり)



     「鳥は星形の庭に降りる」は、
     現代音楽特有の「おどろおどろしさ」や「怖さ」がなく、
     (ステレオタイプ?)
     映像的な美しい曲でした。
     ハープやチェレスタ、チューブラー・ベル、といった
     楽器の音色の選び方がとてもきれいです。
     メシアンの「トゥーランガリラ交響曲」がお好きな方なら、
     きっと好きになるだろうなという感じがしました。


     バルトークは、何故だかわからないけれど、
     聴いているととてもワクワクしてくるんですよ。
     20世紀に活躍した作曲家の音楽の中でも、
     凄くかっこいいなと思います。
     今回の演奏は、
     ピアノのソロを演ったピアニストさん(フランス人のエレーヌ・グリモーさん)が
     とても繊細な弾き方をする方で、
     今までCD等を聴いて思っていたバルトークのイメージとは少し違ったのですが
     それはそれでまた素敵でした。


     ラヴェルの「ダフニスとクロエ」は
     かなり前から大好きで、家でもよく聴いていました。  
     生オーケストラと合唱団
     (歌詞ではなく、オーケストラのパーツとして、「アー」でうたいます)で
     聴くともの凄い迫力です。
     もともとバレエのために作られた曲ということもあり、
     構成がとてもドラマティックで、
     まるで、映画か何かを見ているようでした。


     指揮をする時のアシュケナージさんは、
     厳格さや厳密さを追求する感じというよりは
     どことなく優しさが出ている感じでした。

   
     しかめ面をして聞く演奏ではなく、
     聴いていて凄くハッピーになる感じの雰囲気でした。
     (陳腐な表現しかできなくてすみませんm(_ _ )m)


     何だか曲が終わってしまうのが残念に思えるくらい、
     べらぼうに楽しいひとときでした。