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前から気になっていた、ジョン・アーヴィング原作の映画
「サイダーハウス・ルール」を観ました。
アメリカ・ニューイングランド地方メイン州
人里離れた郊外の孤児院から話はスタートします。
主人公は、孤児院で生まれた少年ホーマー。
孤児院で働く医師ラーチ先生のもとで、
助手として働きながら(無免許?)
過ごしています。
「海を見たことが無い」
「今まで見た映画はフランケンシュタイン一本のみ」
のホーマー。
外の世界への興味から、
孤児院をある用で訪れた軍人の実家のリンゴ農園で働くことにします。
それから実社会の中の様々な、複雑な物事の中へと
ホーマーは飛び込んでいきます。
心からの悪人ではなくても、悪いことをしてしまうこともあること。
本当に良心から、やってはいけない(とされること)を
してしまうこともあること。
物事の良い・悪いの判断基準は人それぞれ違っていること。
といったことが、大きなテーマになっているのかなと感じました。
観てからすぐに「こういう映画だったよ」と
人に話すのがためらわれる位、
色々な事を考えさせられる作品でした。
全編を通して、ニューイングランドの風景がとても美しいです。
紅葉とか、穏やかな海辺とか。
久し振りに、何度も見たいなと思う
素敵な作品に出会いました。