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    こちらの記事に、ジェフリー・バトル君のお母様、
    レスリー・バトルさんのインタビューが載っています。



    引退宣言を発表する10日ほど前、
    カリフォルニアでトレーニングしているジェフ君から
    お母様に電話がかかって来たそうです。
    声のトーンで、彼に重大な何かが起こっていることに
    気が付いたそうです。 
    (母親の勘って、本当に凄いですよね)



    「僕は、やりたくないんだ。」
    「スケートがやりたくないの?」
    「スケートはやりたい。でも、競争をしたくないんだ。
     戦うことに心が離れていってしまった。
     試合が近づいていくごとに、情熱がなくなっていくんだ。」



    お母様が言うには、
    「ジェフリーはいつも情熱を持ってスケートをしていました。
     もしも情熱が無くなってしまったら、
     とてもつまらない演技になるだろうし、
     私はそんなの好きじゃないです。
     つまらない演技なんて、彼が絶対にすることがないものです。
     技術的にあまり良くない出来だったとしても。」



    お母様は、ジェフ君に家に帰ってくるように言いました。
    空港へ彼を迎えに行くと、引退する意思が
     変わっていないことを告げられました。
    「僕に失望した?」
    「とんでもない!
     私は、あなたが高校を卒業するときにスケートを続けると聞かされて
     ものすごくビックリしたひとりよ。」



    お母様はジェフ君をこう表現しています。
    「彼は生活習慣にものすごくこだわりがあって、
     毎晩同じ時間にベッドに入り、
     毎朝同じ時間に起床し、
     毎日同じものを食べ、
     毎日同じ時間に食事をします。
     大晦日であっても母親と一緒に過ごし、
     夜11時には寝ます。
     こんな25歳がいったいどこにいますか?」



     この言葉で、なんとなくジェフ君の人となりが
     わかってきたような気がしました。
     一見優雅で力強く見えるけれども、
     スケートはものすごく緻密で精密で。
     細かな細かなエッジワークであったり、
     一つ一つの技の積み重ねなんですよね。
     いったいどれだけの時間をお稽古に費やせば
     あれだけの演技に到達できるのだろう?と思います。



     彼の思うようなパーフェクトでクリーンなスケートをすること、
     自分自身を100パーセント表現すること。
     多分、そのようなことを志していたのではないかなと思います。
     もちろん、これだけ国際大会を戦ってきたわけですから、
     負けん気がないとは思いませんが、
     やっぱり勝つことよりも、彼なりのベストなスケートをすることが
     目標だったのではないかなと思います。



     この記事を読んで、お母様の暖かさに泣けてしまいました。
     ファンとして、お母様の献身的なサポートにも本当に感謝したいと思います。
     本当にどうもありがとうございました。
     そして、これからも変わらずにジェフ君が好きだし、
     私の心の師匠と勝手に思いたいと思います。