スケート世界選手権男子フィギュア・イエテボリ大会。
    カナダのジェフリー・バトル選手がショートプログラム
    一位で終えたのを見て、
    こりゃ、バトル君がメダルを獲るところを見なくては!と
    フリーも観戦しておりました。



    ショートでは、バトル君とかジョニー・ウィアー選手とか、
    綺麗な演技をした選手に良い点が出る傾向があったので、
    こりゃ、ひょっとしたらひょっとするかもよ???
    と予感がしたのです。



    バトル君はワシが一番好きな男子フィギュアの選手でして。
    4回転をやらないとメダルが獲れないくらい
    競争の激しい男子フィギュアの世界で、
    本来のスケートの持っている美しさを教えてくれるような
    存在だと思うんですよ。
    ひとつひとつの技の形がとっても美しい!
    教科書みたい、というか。
    長いイナバウアーだな〜とか、
    綺麗なスプレッドイーグル!とか、
    いちいち歓声を上げながら見ております(恥)



    バトル君のフリーでのガッツポーズ、初めて見た気がします。
    きっと彼なりに出来ることは全部やった、という
    実感があったのでしょうね。
    解説の本田さんから、
    「四回転を回避したために余裕が生まれ、
     パーフェクトな演技につながった」
    という指摘もありました。



    カナダで同郷のせいかグレン・グールドの曲を使ったり、
    サッチモスキャット風の曲を使ったり。
    いつも選曲が面白いバトル君のプログラムなのですが。
    今回は、昔のトルコの兵隊さんみたいな
    エキゾチックな曲でした。



    今回の世界選手権でのバトル君の高得点、
    ヨーロッパという土地柄も少しあったのかなあ、という気もします。
    バレエの伝統があったりと、アートの面の
    影響も彼には追い風になったような気がしました。



    4回転ジャンパーのブライアン・ジュベール
    復調の兆しのあるジョニー・ウィアーを抑えて、
    なんとバトル君が優勝です!!
    なんだか見ていてこっちも嬉しくて、
    涙が出ました。
    コツコツと努力を続けた人の喜ぶ姿って、なんだかすがすがしくて。
    きっと小さい頃から楽しい時もそうじゃない時も
    休まずお稽古を続けてきたんだろうな、と思いました。



    話は変わるのですが。
    表彰式の時に国歌を歌っていたスウェーデンの合唱団の
    レベルの高さにクリビツテンギョーです!
    ア・カペラのコーラスで美しい響きを奏でていたのですが、
    楽譜も見ていなかったのです。
    試合のすぐ後に表彰式だったので、
    直前にならないと曲もわからなかったはず。
    きっと何ヶ国分も暗譜して
    レパートリーにしていたのではないかと・・・・・!