昨日、東京オペラシティで行われた
    「ギドン・クレーメル&クリスチャン・ツィメルマン
     デュオコンサート」を
    見てきました。



    クレーメルさんは昔から本当に大好きで、
    自分の中ではもう、ヴァイオリンの神様のような方なので、
    もう行く前からすごく緊張して脚がガクガクでした。



     


    オペラシティ内からコンサートホールへの通路はこんな感じ。
    もうイルミネーションが始まっていました。



    作曲家の故・武満徹さんが企画の段階から関わられた
    コンサートホール「タケミツ・メモリアル」は
    今回初めて行きました。
    1600席位の程良い大きさで、
    小編成の室内楽などにもちょうど良さそうです。
    天然の木材で造られていて、
    とても居心地の良い空間でした。
    意外とやわらかな音の響きです。



    今回のプログラムは、

    ブラームス : ヴァイオリン・ソナタ 第2番

    ブラームス : ヴァイオリン・ソナタ 第3番

    フランク : ヴァイオリン・ソナタ

    の3曲。
    端正で構造のきっちりとしたブラームスから
    脳みそがとろけそうな甘美なフランクへの流れが
    最高にツボです。



    クレーメルさんは、昔はなんとなく
    シャープで正確で、カミソリのようなイメージがあったのですが、
    とっても繊細で、歌うような演奏でした。
    すごくあたたかな音色でした。
    楽器も、かの有名な「ストラディヴァリウス」ではなく、
    1641年に作られた「ニコラ・アマーティ」のものを
    最近は使っているようです。
    ピアノのツィメルマンさんと25年以上ものお付き合いというのも、
    きっと影響しているのでしょう。
    ツィメルマンさんのピアノも御本人のもので(!)
    調整に彼自身も関わっているそうです。
    パンフレットの写真を見る限りでは、
    「スタインウエイ」のコンサートピアノのようです。
    ツィメルマンさんのピアノ、とっても美しかった!
    黒子に徹するのでもなく、
    自己主張しまくる訳でもなく、
    純粋に綺麗な音楽を聴かせている感じでした。
    ソロでも沢山聴いてみたいなと思いました。
    (大御所の方なのにこれまで全然聴いてなかった・・・・
     ごめんなさい、ごめんなさい!!)



    アンコールで演奏された曲が、
    とても面白い、掛け合いのような間合いの
    現代風の曲だったので、
    曲名をメモしておきます。

      カンチェリ : ラグ・キドン・タイム


   本当に終わらないで欲しいなあと思うくらい、
    とっても幸福なコンサートでした。
    音楽の神様に心から感謝します!!