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ラヴェル(1875-1937)がパリ音楽院在学中の1897年、
22歳の時に書いたと言われているヴァイオリン・ソナタ。
1975年頃発見・出版されるまで、演奏されたことが無かったそうです。
ラヴェルは生涯二つのヴァイオリン・ソナタを書いています。
もう一つの1927年に書かれたソナタはとてもスリリングで、
ジャズやブルーズの要素を取り入れた現代的な作品です。
この「遺作」のソナタは、静かで抒情的なメロディを持っています。
人を脅かすところが少しも感じられない雰囲気です。
上は、ギドン・クレーメルによるCD。
とても繊細な演奏です。
他にストラヴィンスキー「協奏二重奏曲」、
プロコフィエフ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」
などが収録されています。