ドビュッシー(1862-1918)は、前に書いたラヴェルとほぼ同年代に
         映像的な音楽の世界を作った人です。
         とてもディープで神秘的な雰囲気を持っています。

         前奏曲集第一巻は1909-1910年に、第二巻は1910-1912年に
         作曲されました。
         全12曲ずつで、それぞれの曲に詩のように
         意味深なタイトルがつけられています。

         シンプルで謎めいた小品「雪の上の足跡」、
         おごそかで神秘的な「沈める寺」、
         映像のような「花火」、のあたりがとても好きです。



                
          ミケランジェリ(1920-1995)さんは、
         大胆に繊細に、オーケストラの様にピアノを扱って
         緻密に音楽を組み立てている感じがします。
         実は大学は医学部だったとか、
         スピード狂で赤いフェラーリをガンガン乗り回していたとか、
         修道士として一年間修道院にいたとか、
         興味深いエピソードが沢山あります。


           前奏曲第一巻(ジャケットはミケランジェリさん)
ドビュッシー:前奏曲集第1巻


             前奏曲第二巻(ジャケットはドビュッシーと娘エンマ)
             ドビュッシー:前奏曲集(2)