1966年に始まった文化大革命によって
        山奥の農村で労働させられることになった
        若者の経験を描いた映画です。

        「読書体験が人を変える」ということが
        この作品の大きなテーマになっています。


         と言っても、全然堅苦しいところは無くて
        プッと笑えるシーンが沢山盛り込まれています。

        
        「ブルジョワのおもちゃだ」と
        バイオリンを燃やされそうになって、
        とっさに毛沢東を讃える曲だと言って
        モーツァルトを演奏したり(笑)
         モーしか合ってないよ!

        
        当時、読むことを禁じられていた外国文学の本を
        鞄一杯盗んで来た主人公。
        鞄を洞窟の中に隠し、
        夢中になってバルザックやデュマなどを読んでいきます。
        
        病気になる程過酷な労働の中で、
        自由な心に憧れていく主人公たち。
        村の娘との友情があり、
        ラストには少しショッキングなエピソードが待っています。

        舞台となったのは、湖南省の車も入れないような
        山奥の湖畔の村です。
        水墨画の様な風景が画面いっぱいに広がっています。


        小さな中国のお針子 [DVD]