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12月12日(日) 21:00から
TV朝日系列「日曜洋画劇場」で
「戦場のピアニスト」が放送されます。
(以下、少々ネタばれあり)
台詞の無いシーンでも、
飢えと寒さと恐怖が
画面から伝わってくるのがポランスキーさんの凄いところだと
思います。
ストーリーが進む内に
ワルシャワの街は完全に廃墟と化して
食べる物も何も無くて、
やっと見つけたのが瓜か何か、野菜の缶詰で。
缶切りも無くて、ノミと金づちでやっと開けて。
後半一人で耐えていくシーンは特に
あらゆる戦争の映画よりも
強烈な印象が残っています。
ドイツ人将校の前でピアノを弾くシーンがあって、
死の恐怖と飢えと寒さの極限状態で
ショパンの難曲を弾く、というだけでもう
シュピルマン氏(実在のモデル)の生涯の壮絶さが
伝わって来た気がしました。
シュピルマン氏は両親と兄弟を皆収容所で亡くします。
ワルシャワ市内にいたユダヤ人が約36万人。
そのうち、ドイツ軍撤退後市内に残っていた
ユダヤ人はわずか20人だったそうです。