2000年のカナダ選手権のSP。
    17歳のジェフ・バトル君です。
    スケーティングの滑らかさやスピンの美しさは、
    彼がもともと持っていたものだったのですね〜。
    曲は多分ピアソラだと思います。
    十代でピアソラをやっていたことにビックリしました。
    15歳の頃からずっと、今の振り付け師さん
    デイヴィッド・ウィルソン氏についていたそうなので、
    振り付け師さんの好みなのかもしれません。
    ちょっと難解な曲なのに、音のひとつひとつを
    ちゃんと拾って表現していて、
    もともと耳の良い子だったのかなあ、と思いました。
    ちなみに、90年代のピアソラブームの頃、
    ワシは十代でした。
    父が家でピアソラをかけていて、
    なんだか凄く大人っぽくて色っぽい音楽だなあと
    思っていました。
    今では本当に大好きな音楽家さんのひとりです。


    



    2001年のNHK杯のLP「ジェルソミーナ」。
    熊本(レアだ!)で行われたNHK杯で
    GPシリーズ初出場で2位になって、
    国際大会でブレイクしたそうです。
    バレエダンサーのような美しい動きは、
    この頃にはもう完成されている感じがします。
    ステップもイナバウアーもすごく綺麗で、
    素敵なプログラムだなあ、と思いました。
    フェリーニの「道」の映画に出てくる
    女の子の道化師が確かジェルソミーナで。
    キュートでチャーミングな感じとか、
    どこかちょっと切ない感じとか、
    ジェルソミーナの雰囲気が
    よく表現されているなあと思いました。