上野の国立博物館で行われている、
    「特別展 仏像」を観に行って来ました。


    一木彫といって、一本の木材から
    ノミ等の道具で削っていった作品ばかり、
    その数ずらり146体!


    木材に墨で線を引いて、
    少しずつ削りとっていくプロセスが見られたのが
    結構興味深かったです。
    木材も、素材別に手に取って、
    手触りとか木目とか重さを実感できるコーナーがありました。


    円空さんや木喰さんの作品は初めて生で見ましたが、
    とてもおおらかでチャーミングでした。
    セオリー通りではなくて、台座が幾何学模様だったり。
    まるでトーテムポールみたいな、エスニックな作品もあって、
    ちょっとビックリしました。


    観音像はもともと大好きなのですが、
    今回も素敵な作品が沢山出品されていて、
    じっくりと堪能しました。


    展示のメインとして、ライトアップされていた
    「国宝 十一面観音菩薩立像」(滋賀・向源寺蔵)
    本当に美しかった〜!!
    凛としたたたずまい、
    優しいお顔、
    柔らかな身体の線・・・・
    時間を忘れてじいーっと見入っていました。
    横のおばあさんが手を合わせていたけれど、
    なんとなくその気持ちが解るような気がしました。


    展示は12月3日の日曜日まで。
    昼ごろには入場制限をするほどえらい混んでいたので、
    もしご覧になる方がいらっしゃったら、
    TDRにでも行くつもりで(?)
    開館と同時くらいの入場をおすすめします。


   


      http://event.yomiuri.co.jp/2006/butsuzo/index.htm